【世界死6/29発売】サタンクロース・アナ第二次政権
@SatanClaus_Anna
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テキサスを奪えるものがあるか / 世界死bot ( @ToOutliveToBe )の中の人 クソ長連ツイにご注意を
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「生き様」のコンテクストを無視し、英雄的な死や悲劇的な死という見方ではすくい上げられない、ただひたすら衝撃的な死たちを集めています
フォローよろしくお願いします
あと良かったら書籍版もどうぞ
【世にも奇妙な「世界死」大全】
歴史上様々な場面で語られる英雄的な死や悲劇的な死。しかしその他にも、一筋縄ではいかぬ衝撃的な「死」が溢れています。
知名度度外視、出典付きでひたすら200人以上の「死」を収録た、「生」を見つめ直す本。本日発売です。
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ロシアの謎の短波放送The Buzzer。
昨日から音声放送が激増していて一部で物議を醸してるのですけど
Youtubeの中継チャンネルの参加者が増えすぎたせいか、そこのチャット参加者の名前をスペクトログラムで描くジャックもポンポン起きてますね
なんぞこれ
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ポーランド・リトアニア共和国というリプが散見されるのですが、やはりまだちゃんとこの「王のいる共和国」という概念が浸透していないっぽいですね
自分の専門に近いのでちょっと話してみることにします（引RTした意味はあまり無い）
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1634年、ポーランド=リトアニア共和国とロシア・ツァーリ国の間で結ばれた「永久条約」、通称ポリャノフカ条約。
両国の「最後にして永久的な平和条約」をうたいながら、たった20年でいかにして崩れ去ったのか。
ウクライナ問題と密接に絡むこの話題で、少しお話ししましょうか。
こういう、歴史的文脈をぶっ飛ばして昔話を真面目に持ち出す話は大好きですね。
ただ、西方拡大しないことを確約したポリャノフカ条約とは、1632年スモレンスク戦争の結果結ばれた1634年のポリャノフカ永久条約のはず。1645年の両国間条約というのはあまり心当たりがない・・・
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朝寝坊は基本的人権
デカルトさんもそうだそうだとおっしゃっています #世界死大全
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君主がいても、それが権力を独占せず「皆」で国を動かしていれば「共和国」なのです。
ポーランド・リトアニア共和国は、貴族と彼らの議会が権力を握り、王はその一部でしかありませんでした（後で詳述します）。
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何の話がとは申しませんが
Wikipediaの記述には著作権があります。実際にそれを執筆した編集者一人一人が著作権を持っています。
無断でコピペするのは剽窃、著作権侵害すなわち「犯罪行為」です。
また実は「ウィキペディアより」としか参考文献に書かないのも著作権侵害です。（続）
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冷戦期から一方的に怪をばらまくだけ、ジャックされても目撃者がそれを語り継ぐだけだったCreepy放送、UVB-76 "The Buzzer"。
それが今、Youtubeのチャット欄やTelegramを介してリスナー達と繋がるリアルタイム双方向型の音楽ラジオに様変わり。
いやはや、時代の変化を感じさせます（そうじゃない）
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すべての元凶は18世紀末のフランス革命（およびその下地を作った思想家たち）です。
彼らは、王や特権身分がある限り、真のレスプブリカは実現できないと考えたのです。
実はここまで私が使ってきた「皆」とは、その国の人すべてを指してはいません。
王と貴族、すなわち参政権のある人に限られます。
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だから市民（これも本当は「すべての人間」ではない）にも国を担う権利を与えろ、そのためには君主を滅ぼさねば！
その結果、フランスは王を処刑し「王のいない共和国」になりました。これが今の「共和国」概念の始まり。
極めて限定的かつイデオロギーのこもった用法なのです。
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まずポーランド・リトアニア共和国は、誰がなんと言おうが「共和国」です。連邦と呼んではいけません（似てるのは否定しないけど）。
なぜならこの「国」の正式名称が"Rzeczpospolita"、すなわちラテン語で言うres publicaだからです。
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ここまで見てきたとおり、もともと「共和国」と「君主制」は対立しないし、普通に両立できるものでした。何ならイングランドやフランスのような典型的な君主国だってレスプブリカを名乗ってましたし。
では、なぜ今は両者が対と思われているのでしょうか。
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仮にここでアメリカが参戦を決めたら、日本は一瞬で戦場になりますよ。冗談じゃない。
もちろん軍の大半を西側に集中させてるロシアは「そうはならない」と踏んでいるのでしょうが、万一が起これば西側の一部たる日本、少なくともその米軍基地は平気で第一攻撃目標にするでしょうね。
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英語のリパブリックのもとであるレスプブリカの原義は「公共のもの」。つまり皆が支える共同体というようなニュアンスです。そこに「君主がいない」とか「民主主義」などという含意は、そもそもありませんでした。
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The Buzzerがスパチャライブ配信になる日が来ると誰が予想しただろうか
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そんな極東のよくわからん国のことはどうだっていいんだ
また長くなってきたのでここらでまとめますと
・「王のいる共和国」という概念があり、フランス革命以前はそちらが多数派
・ポーランド王は国民（特権身分）からの委託と契約を通して神から支配権を受け取る
・その王も議会では単なる一員
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@pureiya570588
@ToOutliveToBe
目を背けろと言っているのではありません。知り急ぐ必要は無いということです。
自分が正常な精神を保ちながら現実を徐々に受け入れていくための距離感と余裕を失ってはいけません。
世界死botで紹介している「死」ポストには、凄惨な描写が含まれているものもあります。
しかし文章だけなら、読者が自分で耐えられる範囲内で脳内に情景を思い浮かべられるだけの余裕があると思っています。
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ちなみに「英語でコモンウェルスと呼ぶからポーランド・リトアニアは連邦」という人がたまにいますが、そもそもCommon/wealthはres publicaの意訳であり、Federationよりもむしろ「（元々の）共和国」に近い概念です。英連邦とか言うから日本語じゃ意訳の意訳が定着しちゃったんですよね。
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元首政ローマでも、皇帝は元老院と市民の第一人者（プリンケプス）に過ぎませんでした（もちろん名目だけど）。
だからこれらは胸を張って「共和国」=レスプブリカを名乗って良いのです。
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ポーランド王は、1573年以降、全国の貴族が集まる国王自由選挙で選ばれました。
推定有権者数は約20万人。全人口の1割近くを占めます（実はこれ、18世紀の初期のアメリカ大統領選挙やフランス共和制の有権者率よりも高かったりする）。
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OCHINCHINの絵が乱打されたり、3分くらいローリングストーンズの曲が流されたり
もう完全な無法地帯ですね
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ポーランド・リトアニア共和国において最高権力を握るのは、王ではありません。セイム（Sejm）すなわち全国議会です。
この場では、王は三院制（王、上院、下院）の一つであり、また最高行政官とも表現される一官職保持者に過ぎません。
すべての立法は、王を含めた「皆」の全会一致で行われます。
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互いに意見の相違はあれど、共に国を前へ進めたいという気持ちは同じ。だから少数派は合意するために身を引き、多数派もそれを理解していて少数派が受け入れられるように配慮する。最後は皆の心が一つになる。いやはや理想的じゃないですか。
先述の国王選挙もこうやって「全国一致」の体裁を取ります
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@ADATS_2S6
@ToOutliveToBe
仰る通りです。
今何が起きているかは誰もが知るべきですが、順序が大事です。
最初に許容限界を超える情報が飛び込んできてトラウマを抱えてしまった人は、以後その問題すべてについての情報をシャットアウトしようとしてしまうでしょう。
それは正しい「現実直視」ではないはずです。
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よくネタにされる「自由拒否権」（議会で誰か一人でも反対したら法案が流れる）ですけど、これはまさにレスプブリカを体現すべく、全員の合意を重んじたからこそなのです。
後半の歴史でこそ悪用されたものの、前半の時期では議員皆がそれを理解してたからうまくいってたんですよね。
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専門家になるために歴史分野の修士課程に上がったのですが
この「一般層と専門家層の間の溝」があまりにも深すぎる、そして（周りの先生方や院生に対しても言えることなのだけど）専門家側が、「溝の解消」にあまりに無頓着ないしテキトーな態度を取っているのにかなり危機感を抱いています。（続）
その方の歴史知識がどの程度か不明だけど、歴史教科書の知識も覚えてないし今まで全く興味なかったﾚﾍﾞﾙと仮定した時、その人が学ぶために選ぶｺﾝﾃﾝﾂが専門家が書いた入門書ではなくようつべ大学だという点に、業界の専門家はもっと危機感持ったほうがいいんじゃないかなと雑感
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話を「王のいる共和国」ポーランド・リトアニアに戻しましょう。
この国にはたしかに「ポーランド王（兼リトアニア大公）」がいました。でも彼は「共和国王」などという謎の概念には当てはまりません。
「王のいる共和国」に、「共和国の王」はいないのです。どういうこと？
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神は国の政治を差配する権利を国民（natio、ここでは選挙権を持つ貴族など特権身分層）に与え、国民は選挙と推戴によってその権利の一部を国王に委託する。同時に両者は、共に国を運営するために様々な契約を結ぶ。これが選挙君主制の原理です。
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水こそすべての根源と言ったタレスですら、古代オリンピック観戦中に「暑さと渇きに老いた体が耐えられず」死んでしまったので（ギリシアの夏の最高気温は30℃台前半）
酷暑日本での応援が原則リモートとなったのはある意味幸いなのかも
選手審判スタッフの皆様はくれぐれも体調にお気をつけて・・・
【タレス】
ギリシアの哲学者。万物のもとは水であると説く。オリュンピア競技会を観戦中、熱中症で死去。享年78?
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ちなみにその���員会は何時間もかかって出た結論が「委員長に決定を委任する」とか。
そう！そうなんですよ！
なんとか和を求めようとしても、今度は執行力が鈍るんですよ！
まあセイム議員は当時の知的階級なので、同じ精神性を現代民撰議院に求めるのは難しいかも。どちらにしろ堕ちる時は堕ちる。
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いやまあ理想なんですけどもね。
そういや今の菅首相が自民党内で選ばれるってときに、全派閥が顔を揃えた委員会を開いていたので、私はぼーっと中継を見てたのですけど
そこでスタジオの自民党議員が「全会一致になるまで採決を繰り返す」と解説を入れてたんですよ
これセイムじゃん
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宣伝していただいたついでといっては何ですが、今回は度々ツッコまれている「偽」ドミトリー1世について語りたいと思います（最近思うように進展しない専門研究の分野を整理したいだけ）
今日はもちろん、当時ですら多くの者に「偽物」と後ろ指を指されながら、1年近くロシアを支配した男とは一体。
偽ドミトリー1世
死因▶︎▶︎▶︎暗殺
いや死因よりまず『偽』ってどうゆうこと。
遠海総一著
『世にも奇妙な「世界死」大全』彩図社
英雄的でもなく、悲劇的でもない。『死』そのものが衝撃でしかない偉人200人の最期。
人文⑧世界史読物
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電波ジャックの犯人はTelegramのAlex_05と名乗ってる（自分でUVB-76にアカウント名の絵を流してる）けど、どうもこれがウクライナ人らしいという噂が
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これは「たまたま当てはまる像が多いだけで、元からそういう意図で作られているわけではない」という疑似相関的な都市伝説なのですよね（リプに反例が大量に集まってますね）。
せっかくの死ネタなので、私も一つ反例を。
世界死bot（
@ToOutliveToBe
）でおなじみ、ジョン・セジウィック少将です（続）
知ってなんか話したくなる
小ネタ教えてって言われたので。
そうやな国や騎士団によるけど。
乗馬している騎士や王族の銅像あるやん
騎馬が両足あげていると
「名誉の戦死」
片足上げていると
「不慮の事故・戦地のケガで後日死去」
両足ついていると
「寿命を全う」
って意味がある
（続く１
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大学院生の私はどこか自分が「これからの時代を生きる若者」だと思ってニュースを見てしまっているのですけど
このロシア兵捕虜、私より年下なんですよね・・・。
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ただまあ、深夜1時過ぎくらいからThe Buzzerの代名詞と言える有名なビープ音が一切消えて、基本パターンが変わっちゃったのは普通に不気味
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かなり端折ったりテキトーなこと言ったりしてる部分もあるかと思うので、このあたりで終いとしてあとはツッコミ待ちです
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世界死botで紹介している「死」ポストには、凄惨な描写が含まれているものもあります。
しかし文章だけなら、読者が自分で耐えられる範囲内で脳内に情景を思い浮かべられるだけの余裕があると思っています。
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瀉血の失敗例として、最近はニセ医療論でもよく取り上げられるジョージ･ワシントンの死。
医者たちが度々やり玉に挙げられるんですけど、今ネタ集めで調べたら、実は悪いのはワシントン本人だったらしくて開いた口が塞がらない。
【ジョージ・ワシントン】
アメリカの初代大統領。みぞれの中で馬に乗って数時間見回り、コートを脱がずに夕食を取った後に就寝、化膿性扁桃腺炎にかかる。翌朝4人の医師により立て続けに行われた瀉血で、数時間のうちに80オンス（約2.4L）の血液を失い、その翌日に死去。享年67
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名曲を流すか下ネタ坊主かどっちかにしてくれ
・・・でもこれ、ラテン文字とキリル文字を混同しているあたり（Суkа←「ビッチ」、本来はСукаあるいはSuka）、本当に東側の人がやっているっぽいですね
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この図を見て「だからしっかり学ばない奴は」と思ってしまったら、もう人文の学究は立ち行かなくなっていくんですよ。
「象牙の塔」という批判は昔からありましたが、今では双方がよく見えるネット上においてすら断絶している。
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The Buzzerはここで聴けます
もう普通の音楽ラジオっぽくなっちゃったけど
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@ToOutliveToBe
@saiz_sha
「死」を前にすると、人は恐怖し、正常な思考ができなくなりがちです。過てば二度と戻ってこれないかもしれないから。
「自分は正しい判断ができる」と思いこむ人に、死神はそっと毒を差し入れに来ます。
死は常にそこにある。忘れないで。
一病を得た私から、新年の誕生と皆様の無病息災を願って。
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なんでこんな名前をつけるんだろうって毎回思うんですけど
よくよく考えたら本朝の君主の名前も、漢字の意味が偏って断片的に伝わった未来の歴史学者が解読したら「神の武力」から始まり「考える老人」（女性）とか「遅れてきた深い草むら」とか「バターオイル」とか散々に言われてそうですよね
マヤ文明の王の名前（別名）っておもしろいよね
ムタル（ティカル）の14代目の王チャック・トック・イチャーク1世は「大ジャガーの前足王」とも呼ばれているらしい。これらはマヤ文字で書かれており、ん他にも「投槍フクロウ」「煙を吐く蛙」などなかなか面白い名前が多い。
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世界死本を世に出すにあたって、歴史学徒の端くれとして全部出典をつけるという意地は通せそうなのですけど、相当数を孫引きに頼ってしまいました……
かっちりした研究書じゃないし、やる気のある読者なら史料をたぐっていけるようにはしてあるから許して……
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英語における神（God）がネコ（Cat）と同義であることは、その文字の成り立ちからして明らかである
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そのため私も、「知らないよりは知るべき」という態度で拡散しました。
しかし今回は展開が速すぎ、「イスラエル」というトレンドワードをクリックした瞬間に膨大な危険情報が流入してきます。
「目を背けるべきではない」のは確かです。
でも「どう受け取ればよいか」は人によって様々。
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107年前の今日をもって、「世界死」が取り上げる歴史範囲は終わりを迎えました。歴史が変わり、「死」が変わったその日がここにあります。
その翌日に「世界死」本が出るというのは、なんとも因果なものです。
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あけましておめでとうございます（半年ぶりの中の人ツイート）
本年も世界死bot（
@ToOutliveToBe
）をよろしくお願いいたします。
皆様のおかげで、世界死botは2022年も発展を続ける・・・はずだったのですが、中の人がここ数年の集大成をせにゃいかん関係で更新できずにおりました。申し訳ないです。
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今の私には、それを直視する勇気はない。
結局のところ、地球の反対側にいるふりをして毛布被って震えながら速報を眺めることしかできんのです。
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大体の問題の所在は、たぶんここにある。
・学術的な「正しいと思われる」知識と、一般に知られる「理解可能な」（フィクション含む）知識の線引きができていない
・その分野の「常識」「説明するまでもない部分」の認識に差がありすぎる
・以上のことを、双方とも（特に専門家側が）理解していない
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でも画像・映像ではそうはいきません。
SNSには、その話題に迷い込んだ利用者のキャパシティを考えず、容赦なくありのままのポストを投げつけてくる恐ろしさがあります。
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ロシアからすれば、ほとんどタダで（現在の）ウクライナ（の大部分）を手に入れられるうえ、疲弊しきったポーランド=リトアニア共和国の弱みに付け込める。
こうして20年続いた平和は、あっけなく崩壊しました。
17世紀のお話ですよ。
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Alex放送局は、日本時間11時半ごろに"Bye everyone!"などと描いて終了。
以後はブザー音すら無い、ただのノイズだけが流れています
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ポーランド=リトアニア共和国は文字通り蹂躙され、最終的には何とか押し返したものの、黄金時代は過ぎ去り、衰退への道を歩み始めていくのです。
長くなりましたが、とりあえず今回はここまで。
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一般層の多くは、断片的で確証の無い学術的知見よりも
・ためになる「教訓」
・面白い「物語」
・筋の通った「論理」
・信じるに足る「真実」
を求めています。
古いたとえですが「織田信長が天才的発想で三段撃ちを発明したから天下を制したんだよ」という展開は、面白いし納得できるから広まる。
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ここで宣伝（どーせここまで来てくれる方は少ないけど）
世界の一癖二癖ある死に方をした人々を集めた
世界死bot（
@ToOutliveToBe
）
という謎botを運営しております。
フォローして（直球）
あと来月ごろに本が出そうだから買って（ダイマ）
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内乱、飢饉、疫病で疲れ果てていたヤン2世とポーランド=リトアニア共和国。
そこへ、東からロシア、北からスウェーデンという長年のライバルたちが堰を切ったようになだれ込んできました。
いわゆる「大洪水時代」の幕開けです。
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本格的に「世界嗣bot」の準備に入ろうと思います
世界死以上に使いどころのない歴オタ雑学アカになっても仕方ないなーとは思っていたのですが
よく考えたら天皇制はじめ君主の継承に一般の注目が集まってきている時期なので、結構意味のあるbotに成長できるんじゃないかと（建前）
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Wikipediaは執筆者に著作権を放棄させない一方で、「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」という仕組みを使い、ルールに従って著作権者表示すれば引用しても構わない、という仕組みになっています。
WikipediaのライセンスはCC-BY-SA 3.0（表示—継承）。
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この実証過程が面白いと思っているから学者やってるわけなのですけど
どうも「自分が面白いからやっている」という動機と「真実を追究する」という大義を混同してしまう研究者が（私も含め）多い気がするんですよ。
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前に喋ると言って喋らなかった記憶がありますが、中央の「世界」から切り離され、あるいは見放された絶望的なコミュニティの運命ってものが大好物なんですよね。
ただ、この有名な「ホノリウスの答書」というものをよくよく考えると、本当にこれは絶望的な文書だったのか怪しい気がしています（素人）
ローマ帝国衰退期のブリテン島について読んでてヒエ…となった。
ガラス張りの窓と暖房が付いた家に住んで地中海のワインを飲む暮らしが、僅か３世代のあいだに駐屯兵が撤退し、蛮族が跋扈し、遂にはホノリアから「住民は各々で武器を携帯して身を守るように」って通達が来るの怖…
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この時代、ポーランドとリトアニアは「ポーランド=リトアニア共和国」を形成し、現在のウクライナの大部分も支配していました。
後に「ポーランド分割」の憂き目にあうこの国も、17世紀前半では東欧随一の大国。
この国の「王のいる共和制」についてはこちらもどうぞ。
ポーランド・リトアニア共和国というリプが散見されるのですが、やはりまだちゃんとこの「王のいる共和国」という概念が浸透していないっぽいですね
自分の���門に近いのでちょっと話してみることにします（引RTした意味はあまり無い）
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最初に火の手が上がったのは、そう、今まさに熱くなっている（現在の）ウクライナでした。
いつからが「ウクライナ」か、という問題はクッソ面倒くさいのでここでは触れません。
少なくともこの時期まではポーランド領でしたが、ここにはコサックと呼ばれる武装農民が勢力を有していました。
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混乱が続くモスクワを横目に、新たな反乱者が現れます。「ウリグチで事故死したとされたドミトリーは本当は生き延びていて、さっき群衆に殺されたというのも嘘で生き延びていて、我こそそのドミトリーである」。
次回、「偽ドミトリー2世」。請うご期待！（続かない）
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自分の専門分野だったとしても、学術的知見と一般的知識の境をずかずかと踏み越えて「正しい知識を学べ」と小難しい専門書を突き付けてるようじゃ、そりゃウザがられて当然なんですよ。
でもそれを自覚できないと「真実を教えてやっているのに、これだから素人は」という発想へ逃げてしまう。
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もうちょっと具体的な話をしましょう。
歴史学では、様々な史料を集め、どれのどの部分が信用できるか��考察に値するかを厳密に検討し（史料批判）、そこから得られた知見をベースに論文を書きます（実証研究）。
専門家になるために歴史分野の修士課程に上がったのですが
この「一般層と専門家層の間の溝」があまりにも深すぎる、そして（周りの先生方や院生に対しても言えることなのだけど）専門家側が、「溝の解消」にあまりに無頓着ないしテキトーな態度を取っているのにかなり危機感を抱いています。（続）
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こういう、歴史的文脈をぶっ飛ばして昔話を真面目に持ち出す話は大好きですね。
ただ、西方拡大しないことを確約したポリャノフカ条約とは、1632年スモレンスク戦争の結果結ばれた1634年のポリャノフカ永久条約のはず。1645年の両国間条約というのはあまり心当たりがない・・・
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学術書と比べればよりライトな層にも手に取ってもらえるだろうこの雑学本。
もしその内容に少しでも興味を持ったら、巻末の参考文献を見においで。
そこから、より深い専門文献や史料へと潜り込めるよ。ようこそ、『歴史』の世界へ。
そういう流れが作りたかったんです。
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共和国が巻き返し、内乱は泥沼化。
1654年。ここでフメリニツキーは、現代にいたるまで禍根を残す大博打に出ました。
ロシアに、コサックの領域を保護国として差し出すのと引き換えに援軍を求めたのです。
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研究者が人生をかけて書き上げた学術書は、ウン万という値がつき、数えられるほどしか売れない。
一方で、広く世に受け入れられる書籍の多くは、その知見の背景にある学者や学術文献の存在を隠してしまう。
だから、その分野を学ぼうと一般書を手に取ったライト層は、その本1冊で止まってしまう。
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対して学者は、細々した手続きを取って、より正しい（と思われるもの）を追求していく。
「確からしくない」「これは正しい可能性がある」「ここの論理が繋がらないのは今後の課題」という話になる。
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「ポーランド貴族vsコサック」という構図だった内戦。
それが、フメリニツキーたちがツァーリ・アレクセイに忠誠を誓ったことで、いつの間にか「共和国vsロシア」へとすり替わってしまったのです！
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「信長はそこまで飛びぬけた人じゃなかったし、三段撃ちもない。でも実際長篠の戦いで何が起きたかはよく分かりません。この文書によれば・・・」という話になっていく。
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自家製「真実」を（フィクションと明言せずに）ばらまき押し付ける輩は、その分野の発展において明らかに害悪です。
でも我々研究者側（あるいはかなり分野に精通したアマチュアの方々）も実は、「真実」を押し付けたがる虫を心の中に飼っているんですよ。
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学者は後ろ指をさされながら社会に還元されない研究を続け、ほとんどの人々は『日○国紀』の歴史観を受け入れて、Youtubeで歴史を学ぶようになります。
そちらの方が「ためになる」「納得できる」「正しい」歴史だからです。
この状況を作り出した責は、確実に我々研究者側にもあるのです。
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@ToOutliveToBe
@saiz_sha
同居家族が立て続けにやられ、最後に残った私も先月29日から喉の痛みが出て、翌日に微熱（37℃台後半）と全身の関節痛が。
幸いワクチンのおかげで、普通に生活できるレベルで済んでます。でも自分だけ4回目接種を先延ばししたせいか、家族の中じゃ自分が一番苦しんでます。
行ける時に接種行こう！
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事がすべて終わったのち、ヴァシーリー・シュイスキーは「ドミトリー事故死が嘘だったというのは嘘で、今死んだドミトリーは偽物」と宣言。満を持してみずからヴァシーリー4世として即位しました。手首ひっくり返しすぎてねじ切れてそう。
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ではWikipediaの記述を自分の本や論文、レポートで使いたい時はどうすればよいか？それはここに載っています。
Wikipedia:ウィキペディアを二次利用する
Wikipedia:ウィキペディアを引用する
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それでもナゴルノ・カラバフやウクライナの戦争では、ワンクリックで一般人が迷い込めるような領域に激烈な情報が流れ込むのに少し時間がかかりました。
その間にそうした情報がゾーニングされたり、それらに触れずとも情勢が分かる解説ポストが間に入ったりしてくれました。
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だから、一般層向けにかみ砕かずに実証研究の手続きを押し付けようとしたり、他の分野に手を出して素人同然の高説をぶったりする方がいるのではないかと。
歴史の世界に身を置いてると、専門外の学者さんの歴史論議にうんざりさせられることが多々あります。
でも歴史界隈も他で同じことをしている。
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ポーランド対ロシアというと、多くの現代人が「ロシアが圧倒的優位」と思うことでしょう。
しかしこの時期は逆でした。
ポーランド軍はロシア軍を散々に破り（クルシノの戦い、写真）、ついにはモスクワを占領。
ロシアのツァーリだったヴァシーリー4世（前掲ツリー参照）は退位に追い込まれました。
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1648年、ヴワディスワフ4世が死去。弟のヤン2世がポーランド王となりました。
高校世界死、もとい世界史を取った方は「三十年戦争終結、ウェストファリア条約」（写真）の年と覚えたことでしょう。
しかしこの「平和の年」こそ、東欧ポーランド=リトアニア共和国が破滅へと突き進む始まりでした。
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ロシアやポーランドでの税の取り立てから自由を求めて逃れて来た逃亡農奴たちは、東方から来る遊牧民の脅威にも立ち向かわなければならない。
そうして生まれたコサックはいつしか強力な軍事集団となり、ポーランド=リトアニア共和国にとって欠かせない傭兵軍団となっていました。
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対するロシアは、1599年に「万世一系」にも似た権威を誇ったリューリク朝が断絶。次々とツァーリ（ロシアの君主）が入れ替わる「動乱時代」（スムータ）が1618年ごろまで続きました。
動乱時代の奸雄、偽ドミートリー1世についてはこちら。
宣伝していただいたついでといっては何ですが、今回は度々ツッコまれている「偽」ドミトリー1世について語りたいと思います（最近思うように進展しない専門研究の分野を整理したいだけ）
今日はもちろん、当時ですら多くの者に「偽物」と後ろ指を指されながら、1年近くロシアを支配した男とは一体。
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@ToOutliveToBe
@saiz_sha
ちなみに関節痛は、以前ワクチンの副反応に備えて買っておいた痛み止めのポパドンA（アセトアミノフェン）のおかげで1日でほぼ消えました。
喉は改源飲んだら結構落ち着きました。東西医学どちらも素晴らしい。
ホメオパシーの犠牲になったジョージ・ブールの轍は踏まぬよう。
【ジョージ・ブール】
イギリスの数学者、哲学者。雨の中を大学へ行き、濡れた服のまま講義をしたことで肺炎にかかる。妻が「病気は原因に似たもので直すのが良い」と考えブールを濡れたブランケットで包んだために病状が悪化し死去。享年49歳
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彼は運動神経が良かったらしく、よく2階の窓から飛び降り遊んでいたそう。宮殿から脱出する今まさに、その技量が試される、というところ。
偽ドミトリーはこの一世一代の飛び降りを大失敗、足を骨折してしまいます。
ロシア史上屈指のトリックスターは、ついに群衆の手にかかり生涯を閉じました。
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時は16世紀後半、ロシアに（みんな大好き）イヴァン4世（雷帝）というツァーリがいました。
「ツァーリ」（Царь、Tsar）というのは彼がロシアで初めて正式に使い始めた君主号で、遡ればCaesarすなわちカエサルに由来します。
とりあえず今回は「皇帝」と訳します（ピョートル1世原理主義者は黙ろう）
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今年は『世界死』がようやく本になった年でした。皆様に応援していただいたおかげです。
半年近く経って一昨日、ジュンク堂に行ったらまだ棚に置いてありました！本を出して改めて感じる、本屋さんと出版社（彩図社様）のありがたさ。
まだまだ好評発売中ですよ！
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しかし同時に、共和国の中央は、コサックを厄介の種と見なし、下に見る傾向がありました。
コサック側ももろもろの事情が重なり（）、ついに不満が爆発します。
1648年、コサックのヘーチマン（首領）ボフダン・フメリニツキー（写真）が蜂起。世にいうフメリニツキーの乱が勃発します。
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しばらくして、ロシア内で反ポーランド勢力が勃興しポーランド軍をモスクワから排除。
1613年にロシアの名門大貴族ミハイル・ロマノフ（写真）をツァーリとしました。
この人が2人目の主人公。でも途中で死ぬ。
なおこれが、ニコライ2世に至るまで300年にわたりロシアを支配するロマノフ朝の始まり。
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そして彼が「毎日風呂に入ること」。
当時のロシア人貴族の記録には「西側の文化にかぶれて風呂に入るおぞましい野蛮人」みたいなことが書かれています。すごい違和感が・・・でもそれが文化ってやつ。
半年もたつと、偽ドミトリー暗殺やクーデターの陰謀が次々と巻き起こりました。
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政治家が撃たれると、短期的には誰もが大っぴらに政治主張しにくくなります。
しばらくすると「私は暴力や脅しに屈しない」といってまた街頭に立ち始める人が出てきます。
人々はその人を「勇気がある」といって褒めたたえるでしょう。いや、実際褒められるべきではあります。
では、勇気が無い人は？
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1649年に暫定的に結ばれたズボーリウ条約で、共和国側はコサックたちの分離（そしてクリミア・ハン国への鞍替え）を認めざるを得なくなりました。
この頃から、遥か昔のキエフ・ルーシ滅亡以降途絶えていた、現在のウクライナ地域の政治的独立が始まります。
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実際、2人が生きている間、両国が干戈を交えることはありませんでした。
1645年にミハイル・ロマノフが死去して息子アレクセイ（写真）がロシアのツァーリとなりましたが、若干の交渉を経ても大きく状況が変わることはありませんでした。
表面的には。
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ポーランド=リトアニア共和国は貴族が王を選ぶ国。
それに倣うようなこの「ロシア貴族がポーランド王子をツァーリに選んだ」という事態は、この後共和国とロシアの間で20年以上にもわたり重くのしかかり続けることになります。
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